世の中は夏休みということで、今回は少々気楽な話題です。以前「うだつが上がる」など建築の諺(ことわざ)についてお話しました。その続きです。
よく「あの人は几帳面(きちょうめん)だから」などと言いますが、これは折り目正しく物事をきちんと処理する人のことを指します。几帳面とは建築の収まりを指す用語です。奈良時代に『几帳』という、机の脇や寝室の境目に置く、現在で言う間仕切りのような家具がありました。その柱には、面を取った後に更に刻み目を入れており、きちんと整って見えたことから転じて、折り目正しくきちんとしていることを「几帳面」と言うようになったのです。柱の面取りにはこの他にも、「胡麻穀(ごまがら)面」「瓢箪(ひょうたん)面」「猿頬(えてぼう)面」など多くの種類があり、それぞれ場所や階級によって使い分けられてきました。





















