先日、リニューアルした東京駅は免震構造が装備されています。既存基礎の左右に杭を打ち込み、この杭に梁を渡し、この梁で基礎を受けて、荷重を逃がしながら免震機構を基礎下に挿入しています。大変な難工事でした。
この時、長年東京駅を支えてきた大量の松杭が基礎の下から発掘されました。1本として腐食による強度低下を来たしたものはなく、1914年の完成以来、100年近く経っても新品のような状態を保っていました。
軟弱な地盤を補強するために木杭を打ち込む方法は、洋の東西を問わず行われてきました。江戸城石垣の基礎下にも松杭が使われています。また、1100年前に都市作りが始まったベネチアでは、建物の下は支持地盤のある粘土層まで隙間なく松杭が打ち込まれています。これは別名「ベネチアの森」と呼ばれます。ベネチアの街を上下反転させると森林が出現する、という意味です。





















