紙上ブログ 悪徳不動産屋の独り言 176 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 心配性で浮気性で気の毒なお客さん 何とも世話が焼ける性格
住宅新報 2012年11月13日 号 5面
以前、当社で部屋を紹介した生活保護受給者の青年が来店した。「いよいよ車椅子での生活になるので、2DKの部屋に移りたいから紹介して」と言う。希望条件を詳しく聞き、何件かの資料を渡すと喜んで帰っていったのだが、帰り際にこんなことを言う。「向かいのDホームさんにもお願いしているので……」だと。うちはDホームとは仲良くしているので、お客さんが帰った後で出向いて、「彼は真面目だし、迷惑を掛けるようなことはないと思うので面倒みてあげてね」と。すると社長がこう言う。「そのお客さん、うちで申し込みを入れてて審査待ちになってるよ」と。青年は審査が通らないかも、と焦って当社にも依頼してきたようだ。
反故にしてはダメ
以前、うちの物件に入居していて退去時に車椅子のリフトの撤去費用を出し渋ったので、市役所に相談したら「そういう話なら生活相談センターに行きなさい」と言われたことがある。センターに行くと窓口で「そんなの払わなくてもいいのでは」と回答されて「払いたくない」と言ってきた。市役所ではリフトの設置費用は出すが、撤去費用は出さない。その時は車椅子生活にはならなかったし、払わずに済めばありがたい、と思ったようだが、それでは入居時の約束を反故にすることになる。私が市役所と生活相談センターに強く抗議して、分割で本人が払うことになり、元々責任感は強いので完済はしてくれた。別にそのことで私を恨んでもいないようだ。





















