「社 説」 FRKの既存流通量推計
住宅新報 2009年5月12日 号 2面
既存住宅時代に備えよ
我が国の既存(中古)住宅の流通量は一体どれくらいあるのか。古くて新しい、難しいテーマである。そこに風穴を開けたのが不動産流通経営協会(FRK)だ。06年度に「既存住宅の流通促進に関する研究会」が初めて04年度の既存住宅の流通量とFRK既存住宅流通指標(既存住宅流通比率)を推計・公表して以降、毎年継続的に捕捉(そく)、公表している。この4月に発表した07年(1-12月)の既存住宅流通量は50万戸で、06年(52万戸)より2万戸減少した。また、08年の速報値(概算)は47万戸で、更に減少すると推計している。現場実感に近い数値
この数値は、法務省「民事・訴訟・人権統計年報」における建物売買による所有権移転件数を基に推計したもの。この中には投資需要や法人間取引などが含まれ、また、年間何回も所有権が移転するケースなどもあるため、実際の動きとの乖離(かいり)があるのも事実だが、現実的な流通量把握に一石を投じると共に、有力な指標になりつつある。実際、一部で「少し大きめの数値では」という声があるが、不動産取引の現場からは「様々な推計値があるが、我々の実感に最も近い数値」という評価も出ている。










