紙上ブログ 不動産屋の独り言 293 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 「いいお客様から利益いただく」 無償のはずが気遣いで…
住宅新報 2015年3月17日 号 6面
当社の管理物件にもう12年も入居していただいているお客様から電話があった。大企業に勤務する独身男性で、「永年勤続の特典で2週間の休暇が与えられるのを機会に、その間に準備ができるので引っ越しをしようかと思うのですが…」とのこと。「何かいい物件があれば」ということと「相談に乗っていただけると有り難い」と言う。もちろん、喜んで引き受けたいところではあったのだが、ちょっと複雑な思いもあった。
辛い空室増加
現在入居中の物件は2階の部屋を募集していて、長いこと決まっていない。その男性の部屋は1階で、日当たりもよくない。2部屋目が空いてしまうと家主さんのダメージも大きいし私も辛い。「休暇の間によい物件が見つからなければそのままお世話になります」とも言っていて、本音では見つからないほうが有り難かった。そのあたりは正直にお客様にお伝えしたが、もちろん怒ったりはしないし笑っていた。





















