紙上ブログ 不動産屋の独り言 366 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 私が一度も顔を見たことがない入居者 毅然たる姉の電話に感動
住宅新報 2016年8月30日 号 7面
多摩郊外の古いアパートの一室に、ワケありの中年男性が10年以上入居している。自閉症で、部屋探しも契約もお姉さんがしていて、更新契約も本人が来ないので、私は一度も本人と顔を合わせてはいない。入居審査を通したのは、ひとえにお姉さんの人柄を見込んでのこと。家主さんも快く協力してくださる。
誰も見たことがない
特に何の問題も起きていないが、それくらいだから同じアパートの住民も口をそろえて「一度も顔を見たことがありません」と言う。おそらくは陽が落ちてから自分で買い物くらいは行っているんだろうけど。




















