廣田 信子の紙上ブログ No.171 マンション管理応援歌 不動産評価・流通のキーワードは「金融」
住宅新報 2018年12月11日 号 6面

先日のフォーラムで、不動産の中古市場は「金融」が鍵を握るという話が出ました。日本の銀行は、物件の管理状況、管理組合の運営状況も見ずに融資を行っている。本来なら、銀行が物件の価値をしっかり審査すべきものなのに…。
米国では、管理組合運営がうまくいっていないと、通常の7割しか融資がつかない…ということが当たり前。融資がつかないということは、その価格でしか売れないということ。その物件を割安で購入して、管理組合を立て直すと、通常の市場価格の融資がつくようになり、3割資産がアップする。日本の銀行は、物件の評価に対して貸すというより、安定した収入がある人に貸すという融資をしてきて、不動産評価をしっかりしない。マンションの管理状況と金融評価の連動が中古市場の正しい活性化には欠かせない…と。
思えば、つねに、不動産は金融政策に左右されてきました。長く続く異次元の金融緩和が、今の不動産業界の活況につながっていることは間違いありません。スルガ銀行のシェアハウス不正融資事件で明るみに出たように、銀行はあり余っているお金の借り手を探すのに必死で、他の銀行でも、不動産に対しては、かなり緩い融資が行われているようです。ある都心の高経年マンションの理事長さんは、最近の銀行は、物件を見ていないだけでなく、人も見ていない。物件があって、お金を借りたいという人がいれば誰にでも貸す。どんどん怪しげな人が購入して入ってきて困っている。居住者名簿は提出しないし、すぐに管理費滞納が始まる…と憤っています。





















