紙上ブログ 不動産屋の独り言 573 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 客付会社からの要求に苦慮 家主の立場にも配慮を
住宅新報 2020年10月13日 号 6面
多摩郊外で、当社が「礼金0、敷金0」の条件で入居者募集している物件がある。古いアパートだし、このご時勢で礼金0は当たり前としても、私は「敷金1は預かったほうがいい」と反対した。だが、家主が「出るときのクリーニング代も私が出すからいいでしょう」と言うので、いわゆるゼロゼロで募集することに。
家賃も安く設定しているが、何人も案内していてもなかなか決まらない。それでも家主は「急がなくていいわよ。別に決まらなくても生活に困っているわけでもないし、坂口さんを責めたりしないから」と言う。その家主とは以前、一緒にヨーロッパを旅行したこともあって気心が知れている間柄である。
礼金分の上乗せを





















