森田博子--キッチン・収納 現場の『すご腕』 第9回 便利な引き出し収納 奥にあるものも無理なく
住宅新報 2010年3月2日 号 11面
私は「引き出し」には懐かしい思い出があります。祖母が長年つかってきた長火鉢には、使い込まれた証のように黒く光った引き出しがありました。
長火鉢には凝った文様をほどこした取っ手がありました。いぶし銀のような取っ手を引き出すと、なにか玉手箱のように魔法の宝が出てくるようで、子供の私には手が出せませんでした。
ある時、祖母の留守にその引き出しを開けてみたのです。一段目には金平糖や甘栗などのお菓子がありました。二段目には折り紙やお年玉の袋、三段目には便箋と封筒がしまわれていました。祖母が必要に応じて、引き出しを使い分けていたのです。











