先日、東京スカイツリーの天望回廊(高さ約450メートル)へ行きました。今までは急な運休などで上れず、実は初めてだったのです。私はその眺めを見て、「きれい」とか「すごい」とかは思わずに、なぜか怖い気持ちに襲われました。こんなに広い範囲に、密集して人がひしめいているということに対してです。超高層ビルが並び、ほかの地域でも道路沿いにはビルやマンションが、その内側には戸建て住宅や低層の建物が密集しています。薄っぺらな地表にへばりつくように、多くの人が生活しているのです。
この東京周辺の地が、巨大地震や大洪水、地球温暖化による海水面上昇といった事態に耐えられるのか…と思うと、絶望的に思えてしまいました。展望デッキ(同350メートル)まで降りると、人間の営みをかすかに感じて怖さがやわらぎました。その後30階のレストランで食事をしましたが、日が沈み夜になっていく景色が見え、それは美しいものでした。この「怖さ」と「美しさ」の感覚の違いは何だろう、と思いました。
天望回廊からの眺めは、私たちに不遜さを教えているように思えました。思えば、地球も大きな変動を経験し、大都市が瞬く間に沈んでしまうようなこともありました。神は大自然と共にあり、自然に大きく反することは、いずれ、終わりを迎える…そんなことが改めて思い浮かびました。






















