よく分かる不動産証券化とビジネス活用<第39回> 不動産証券化の現状と将来展望(10) 有識者に聞く ニッセイ基礎研松村氏(2)
住宅新報 2009年1月20日 号 6面
〔田辺〕
今回の不動産投資市場の回復時期を探るに当たって、不動産市場以外の要因として勘案すべきポイントは何ですか。〔松村氏〕
最も重要なポイントは、やはり金融機関の動向だろう。欧米のCMBSレンダー(不動産担保付きローンを証券化して売却する貸し手)が、証券化市場の混乱から不動産市場に資金を供給できない状況にある。一方、日本の銀行もBIS規制(銀行の自己資本比率規制)の問題もあって、リスク資産となるローンを増やすことは難しい。エクイティに投資してきた機関投資家の多くも慎重姿勢にあり、デット(借入れ)、エクイティ(資本)の両面にわたって資金供給が極端に絞られている。これらの資金パイプが復活しないと、不動産投資市場の本格的な回復は難しい。










