紙上ブログ 不動産屋の独り言 738 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 アパート設備の修繕依頼 「それは入居者の責任ですよ」
住宅新報 2024年1月30日 号 6面

多摩地域のアパートに外国人夫妻が住んでいる。奥さんは企業の中で通訳をしていて日本語はペラペラ。ご主人も日常会話くらいなら不自由なく日本語が話せる。その奥さんから「台所の蛇口の立ち上がりのところから水が漏れています。直して頂けますか」との連絡。パッキンが古くなって劣化して効かなくなっているんだろう。「私から家主さんに伝えて、設備屋に修理してもらいます。費用は家主負担ですので心配しなくていいです」と言うと、安心したのかこんなことも依頼する。「実はトイレの床が便器から漏れた水だかおしっこだか床に広がって少し波打っているんです。それも修理してもらえますか」と。もちろん、何らかの劣化や老朽化が原因であれば家主負担で直す必要がある。
使い方が原因
家主に電話すると、「もう築30年ですからいいですよ。交換なり修理なりしてください」とのこと。設備屋に連絡して「一緒に見てください。家主さんは便器を交換することも床を張り替えることも了解していますので安心して作業に入ってください」と、入居者の電話番号を伝えて依頼した。日程は直接打ち合わせしてもらうことになる。数日後、業者から電話があり、「台所の水漏れはすぐ直りましたが、トイレは便器の老朽化とかではなさそうなので一旦帰ってきました。床にこぼれていたのはご主人のおしっこですね。このAハウスの当時のアパートの便器は元々が小さいので勢いよく用を足すとはねて便器の外に垂れてしまいます。それがしみてだんだんと床が腐ってきているんですね。あれだとトイレのほうは自己負担になるでしょうね」とのこと。





















