紙上ブログ 不動産屋の独り言 751 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 ドラマとして面白いが… 誤解を招かれては困る
住宅新報 2024年4月30日 号 6面

NHKのドラマ「正直不動産」を見ていた人は多いだろう。3月までシーズン2として放映。元々は漫画であったが、原作が好評で、NHKが実写版でドラマ化したもの。主演は山下智久で原作のイメージを壊すことなく仕上がりがよい。長くこの仕事をしていると、ところどころに「これは現実とは違うかな」と思う筋書きもあるが、まあご愛敬。全て現実通りの筋書きでは面白くもなく、退屈なストーリーになってしまうだろう。現実はそんなにドラマチックな展開などないから。どのみちプロが監修していることだろうが、フィクションなんだから大きく間違えてなければ問題はないと思う。
ADの説明に疑問
そう思って見ていたのだが、ある回でADに触れていて、「これは視聴者に誤解を招くことになるのでは」と心配になる展開があった。同じマンションの別々の部屋の契約に際し、一方は仲介料を頂き、一方は頂かないことになっていた。どうしてかという回答で、「こちらの部屋はAD(アドバタイズメント=広告料)が200%付いていますから仲介料を頂く必要がありません。もう一方、こちらはADが付いていないので仲介料を頂きます」とあり、その説明はひどいと思った。だいたいADが付く、付かないはお客には関係ない話。ADが付くから仲介料を辞退する不動産業者なんかないし、不動産業者が仲介して契約をしたなら、つまり、宅建士が資格と経験をもとに重要事項説明と契約締結をしたのなら、仲介料は堂々と頂くべきものだ。当然、何か事があれば重い責任を負うことになるのだから。





















