紙上ブログ 不動産屋の独り言 753 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 15年続く管理アパートのLPガス問題(2) 法律相談を受けてようやく安堵も
住宅新報 2024年5月21日 号 6面

アパートのLPガス業者を変更したことで入居者には喜んでもらえたが、元々の業者からは「契約違反だ」との反発が起きた。「他の業者に変更するなら、最後に給湯器を交換した分の代金をお支払い頂きたい」と言ってきた。ガス料金の法外な値上げを繰り返し、建築当初から15年も納入させていたのだから、今さら給湯器の代金10万円くらいを請求してくるのもいかがなものか。たぶん、そのうち諦めるだろうと家主には「請求書は放置して構いません。何か言ってきたら私(管理会社)に電話するよう伝えてください」と告げたが、執念深く毎月督促状を送ってきていた。まるで大相撲の千秋楽に横綱同士が全勝対決した時の懸賞金の束みたいな量。最後に届いた督促状は弁護士からのもので、「払わなければ訴訟を起こすことになる」との内容だった。
請求対象は6台分
それで家主さんが「どうしましょう」と私に相談してきたので、知り合いの弁護士に一緒に相談に行くことにした。そこで初めて知ったが、請求書にある給湯器の台数は6台分。実は、具合が悪かったのは1台だけなのにガス会社は「10部屋のうち今回の給湯器以外の5部屋の給湯器が15年ほど使っていて古いので、この際一緒に取り換えましょう。無償でやります」と言って6台を交換していた。つまり15年間、その6台分をずっと請求してきていたのだ。




















