紙上ブログ 不動産屋の独り言 756 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 鍵穴に差し込まれたままの鍵 トラブル前に気付いて安堵
住宅新報 2024年6月11日 号 6面

休日、妻と買い物を終え帰宅する途中だった。高齢婦人のAさんが住む小さな貸家の前を通ると、家の鍵が鍵穴に刺しこまれたままになっている。驚いて何度もチャイムを押したが出てこない。鍵を掛けたものの抜き取るのを忘れて出掛けてしまっているのかなと思った。鍵を抜いて郵便受けに入れておこう、と一度帰宅して鍵を封筒に入れて出直したのだが、なんとなく室内が明るい気配。ひょっとして家の中にいるのかも知れないな、と思い、鍵を開けて室内をのぞくと、奥のほうでポリタンクの石油を片付けているところだった。
私が大声で「Aさん」と何度も呼んだり、トイレのドアをバンバン叩いたりしたが耳が遠くて気付かない。作業を終えて玄関のほうを振り返って私がいたのでビックリしていた。
不注意に用心




















