廣田 信子の紙上ブログ No.442 マンション管理応援歌 セミナーのテーマは相手に必要なことに絞る
住宅新報 2024年11月26日 号 5面

修繕積立金を月3000円しか払っていない築40年のマンションが話題になりました。これまで分譲業者が管理もやっていて、分譲業者の倒産と共に管理業者もなくなったのです。ほとんど改修工事はやっておらず、困って行政に相談があり、マンション管理士が行きました。大規模修繕工事をする必要がありますが、その費用の充てはありません。分譲マンションは個人の財産です。そのマンションで外壁が落ちて怪我をしたら、所有者がその責任を負います。このまま放置して、管理不全になって自治体が撤去したら、その費用は区分所有者に請求されるのです。と少し厳しめに話したようです。自分たちは管理会社のせいで困っているのだから、行政が何とかしてくれないのかという発想になるからです。
もし、費用が捻出できないなら、建替え、敷地売却を検討することになりますが、それには長期修繕計画の作成と、建替え、敷地売却の場合のプランと費用の概算が必要になります。東京都は建替え等の検討に150万円の補助金を出していますが、他の自治体ではこの制度は進んでいません。そのマンションの状況にあった話が必要になります。
私が暮らす千葉県の自治体では今年のセミナーのテーマは「建替え」で、2時間半の長きにわたりました。きちんと管理されたマンションが多く、長寿命化を目指して取り組みをしているところなのになぜ「建替え」をテーマにするのだろうと思いました。




















