紙上ブログ 不動産屋の独り言~賃貸現場の喜怒哀楽~ 785 若い営業マンに思う 会社都合でかわいそう
住宅新報 2025年1月14日 号 6面

以前から当社に営業電話を掛けてきた会社が、「一度営業マンを伺わせて、詳しく説明したい」と電話してきた。店のウインドーに貼ってある広告の電飾会社。当社が借りている店舗は近々貸主が建て替える予定で、新しいビルが完成したら当社が1階のスペースを借りることになっている。店は借地で、建物の老朽化が進み、長く建て替えの話が停滞していたが、地主が昨年亡くなったことで話が動き始めた。今の店は昭和の時代の不動産屋のような、いや、それよりもっと古い造り。次は家主からスケルトンで引き渡してもらい、造りも内装もこれからの時代に対応した機能的な店舗にすべく、電子機器メーカーの担当者と相談しながら造るつもり。なので、電話の時点で「営業さんに来てもらうのは構いませんが、まだ結論は出ません」と伝えた上で来てもらった。
とりあえず1枚、と
私が「もし良ければ、打ち合わせ段階から参加しませんか。建設会社と話が進まないと、面積や窓の大きさも分からないのだから契約する訳にもいかない」と言うと、若い営業マンは、「とりあえずウインドー1枚分だけでも決めて頂けませんか。実は今日までお得なキャンペーンをやっていまして」と粘る。その時点で19時。私も早く帰りたいが、営業マンが必死なのでお付き合いしているだけだ。その場で見積もりを出して、「これでは高いとお考えですか」と聞くので、「それが適正な対価なら、高い、安いと言うのはこっちの都合でしかないから、そんなことは言いません。当社が払えるかどうかの話です」と言うと納得した。




















