紙上ブログ 不動産屋の独り言 794 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 泣く泣く縁を切ることにした業者 腕は良くても致命的欠陥で
住宅新報 2025年3月19日 号 6面

30年近く付き合っているリフォーム業者のK氏。小さな仕事でも快く飛んで行ってくれる。仕事の出来も悪くはないので重宝して依頼していたが、致命的な欠陥があった。それは、こちらから電話しても出られなかったときの折り返しがないし、留守番電話にメッセージを入れても同様だ。メールへの返信もないから、了解したのか、仕事が終わっているのかが分からない。ある家主からは「Kさんに『領収書を送ってほしい』と何度も電話しているのにちっとも送られてこないから、もうリフォーム業者はこちらで手配します」と言われた。リフォーム代金から紹介料をもらって経費に充てているので、それはつらい。ほとんどの家主は、引っ越しの立ち会いなどに行っても「おたくに管理を任せているのだから、こんなのタダでいいわよね」としか思っていないから。
危うく損害賠償
最近も、長く空いていたアパートの入居者が決まって、何度も電話やメールをして、畳の表替えを依頼したら、「今、畳屋が忙しくて3週間待ちですから、私も困っています」と言う。それでは入居に間に合わないし、家主はすでに畳の表替え分も含めたリフォーム代を支払い済みである。下手したら損害賠償ものである。そう何度かメールしたら、何度目かにようやく「大丈夫です、やりますから」と来た。現地の鍵も回収しなくてはならないから、こちらが聞きたいのは何日に畳屋が入って完了するか、ということなのに。




















