紙上ブログ 不動産屋の独り言 804 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 滞納の立て替え払いで苦慮 優しい家主さんに心から感謝
住宅新報 2025年6月3日 号 6面

当社では14棟の家賃管理をしている。それぞれの家主に、月末もしくは翌月の月初めには、入居者がいる限り、約定通り家賃が振り込まれているものとして、当社の家賃管理料5%を差し引いて管理家賃を送金している。管理家賃料を頂いている以上、「101号室と202号室の入居者はまだ家賃が振り込まれていません」と差し引いて、入金があり次第追加で振り込む、ということはしていない。家主も物入りだと思う。そのため当社の毎月の立て替え額は80万円ほどになる。なんてことはない、それではまるで当社が保証会社の役割をしているようなものだ。
事前連絡はほぼない
なので、私の給料は毎月ほぼ一月遅れ。そういう実情を滞納者に伝えているが、全く意に介していない。「それはそっちの都合で、こっちだって事情があるから知らないよ」と言わんばかりで無責任にも程がある。いつも、家賃が遅れる際は事前に必ず連絡をするよう伝えているが、この仕事をして36年、事前に連絡をくれる人は数名しかいない。そして、連絡をくれた人は「いつまで待ってほしい」という約束を必ず守ってくれる。事前に連絡してこない滞納者に「いつまでに払う」と約束させても守ってくれた例がない。GWや年末年始は月初めに休日が続くので、滞納者に連絡もつかないし振り込まれることもないからつらい。自分の給料は後回しにしてでも、できるだけ全ての家主に送金しようと思っているが、全部は無理だ。




















