グリーンビルを借りるメリットは? ニッセイ基礎研 「エコは快適」がカギ
住宅新報 2010年6月29日 号 3面
ニッセイ基礎研究所はこのほど、不動産投資レポート「研究員の眼・ユニークな視点で時代を読み解く」と題して「グリーンビルディングを選ぶメリットは何か」(金融研究部門不動産投資分析チーム・上席主任研究員・松村徹氏)を発表した。同氏が10月16日に発表した「投資対象としてのグリーンビルディング(環境配慮型不動産)-投資指標としてみた環境性能情報の課題」の追加レポートで、テナント側の視点からグリーンビルディングをあえて借りるメリットを分析。その上で、ビルの環境性能を客観的、簡易に評価する指標の整備とラベリング制度の確立を提案している。
それによると、改正省エネ法により企業単位でのエネルギー管理義務が導入され、その対象企業がグリーンビルディングを賃借する利点は、テナントの省エネ努力に対してオーナーの積極的な協力が期待できる点にある。またCSRやSRIを標榜する企業も、企業の先進性や高い社会性をアピールできる点でグリーンビルディング賃借の意義は大きいとしている。
半面、同氏は「省エネ性能の高さは不動産価値の一部にすぎない」とも指摘。究極の省エネビルは窓が小さい、自動ドアやエレベーター、空調のないビルであり、利用するオフィスワーカーの生産性を下げる可能性があることから、優良なグリーンビルディングには高い環境性能と同時に快適なオフィス空間が求められるという。










