紙上ブログ 不動産屋の独り言 823 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 意外な人から受けた珍しい依頼 隣地の枝に悩まされて
住宅新報 2025年10月21日 号 6面

朝一番で行きつけのクリニックで診察を受けて処方箋をもらい、同じフロアの調剤薬局で掛かり付け薬剤師のKさんに渡すと、「実は相談があります」とのこと。もしかして辞めてしまうのかなと思ったら、「私の友人が坂口さんの店の近くの戸建てに住んでいます。その友人宅の庭に北側のマンションの庭の木の枝がはみ出していて、日当たりも悪くなっている。どうしたものか、と相談を受けました」という。安心はしたが、調査の必要がある話。とりあえず現地を見に行くことにした。
現地調査で確認
すると、聞いていた通り、せっかくの南向きの庭がすっかり陰になっていて薄暗い。友人は自分で枝を切ってしまっていいか悩んでいて、「誰か不動産屋さんを知らない?」と相談を受けたらしい。マンションは3階建てで、外壁はもう20年くらい手入れをしていないのではと思われるくらい汚れている。そのことで分譲ではなく賃貸マンションだと分かる。裏にその木がある1階の部屋のチャイムを押すと、住人が出てきたので、「すみません、このマンションは賃貸でしょうか。賃貸であれば管理会社はどこですか。裏の木が隣宅の庭に伸び、暗くなってしまっていて私が相談を受けたのです」と言うと、「管理はN不動産です。最近、うちに連絡があって、大家さんが近々枝落としをするようです」とのこと。N不動産とは私は仲が良いので確認をすると、マンションの住人の言っていた通りだった。まずは一安心だ。




















