紙上ブログ 不動産屋の独り言 834 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 顔見知りから無茶なお願い そういう話は家主にできない
住宅新報 2026年1月13日 号 6面

定休日の水曜日、いつもファミレスのモーニングに行く。そこで顔を合わす鍵屋がいるが、仕事を頼んだことはない。というのも、当社には以前から決まった業者がある。高齢の自営業者だが、腕も良く、料金が安い。依頼先が遠くても嫌な顔をせず快く行ってくれる。賃貸の募集広告を見ていると、当然のように鍵交換費用が入居者負担になっていて、高い不動産会社は2万円を超える。大抵は税込み1万6500円ということを考えると鍵交換費用でもうけを出しているんだろう。だが、当社が頼む業者は、特殊な鍵でない限り1万3200円。しかも、「領収証はいくらで書きましょうか。そちらの利益を乗せてもらっていいですよ」と言う。当社は、鍵交換費用は原則家主負担。「不便な所まで行ってもらい、面倒を掛けていますし、うちのバックはいりません」と辞退している。
投資を持ち掛け
で、その顔見知りの鍵業者の話。うちの店に来て、「誰か投資話に興味がある人いませんかね。おたくの管理しているアパートの大家さんで経済的にゆとりのある人がいたら紹介してください」と言う。ファミレスで顔を合わせてあいさつするだけの間柄なのに投資話を持ち掛ける。聞けば、「私がある調理用品の特許を持っていて、画期的な商品なので、売り出せば当たると思うのですよ」とのこと。それを生産するための資金がないようだ。ビットコインとか新規上場企業の未公開株の話ではなかったので安心はしたが…。




















