紙上ブログ 不動産屋の独り言 857 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 一般媒介で依頼してくる家主 著しく配慮に欠けた振る舞いで
住宅新報 2026年6月30日 号 6面

当社が一般媒介で入居者募集をしている貸家の家主の話。数年前にうちの店にやってきて、「短期で貸したい貸家がある。他の業者にも頼んでいるんだけど、オタクでも客付けしてくれないかな」と言う。正直、一般媒介は引き受けたくない。ささいなことで同業者との関係が悪くなることもあるから。それで、「どちらに依頼してますか」と聞くと、「A社とB社、オタクが3社目」とのこと。A社とは普段から仲良くしているし力のある誠実な会社だ。だから「A社に依頼しているなら、むしろ専任で任せたほうがいいくらいですよ」と言うと、あまり良い反応がなかった。その理由は後で分かった。
距離を置くも
A社の仲のいい営業マンに話すと、「その大家さん、やめたほうがいいですよ」とのこと。何でも最近、あまりに勝手なことを言われたらしく「私も大げんかしたんです。うちは専任で頼まれても引き受けないです」と。あの営業マンがそこまで言うなら本当にそうなんだろう、と思って距離を置いていたら、GW前の4月上旬に「今借りている人が4月末に出ていくんでオタクで引っ越し立ち会いをしてくれないか」とのこと。「そのお客さんを紹介した業者に頼んだほうがいいですよ」と言うと、「そんなことはこっちで決めること。気にしなくていいからやってくれよ」と言う。実は4月29日には郷里の愛知県で中学時代の学年同窓会が開かれる。それが最後になりそうなので参加することにしていた。30日に立ち会いするなら愛知まで日帰りするしかない。だが、せっかく帰省するのだから、できれば一泊か二泊して旧交を温めたい友人もいる。




















