「風呂を立てる」 松岡英雄 新住まいのことわざ(41)
住宅新報 2010年11月16日 号 16面
「立てる」とは、今までになかった状態をはっきり現れるようにすることで、「噂(うわさ)を立てる」「誓いを立てる」「計画を立てる」「予定を立てる」、というように使われる。
私の結婚生活は40年ほど前、東京都杉並区の6畳1間の古ぼけたアパートから始まった。トイレは共用で風呂はなく、部屋は西向き、夏の午後は大変な暑さになった。
風呂は立てられないから、近くの銭湯に通った。帰宅時間の関係で毎晩は行けなかった。慢性的にあせもができていた。「神田川」が流行っていたころで、今から思えば、ままごとのような生活だった。











