ストック改修の促進に向けて-- 浴室トラブルの落とし穴 「スラブ下配管」に注目
住宅新報 2010年11月30日 号 4面
リノベーションの普及も手伝い、中古住宅の流通が進みつつある。この流れを維持するには、デザインだけでなく設備機器の機能向上を図ることで、物件を長持ちさせる努力が欠かせない。今回は、築30-40年のマンションに多く見られる「スラブ(コンクリート床)下配管」の浴室が抱える問題に焦点を当て、その解決策を探る。
浴室の「スラブ下配管」とは、文字通り配管が自室のスラブ下、つまり下階住戸の天井裏に施工された状態を指す。タイル仕上げが主流だった昭和30年代、床の厚みを抑える措置として普及したとみられる。昭和50年代にユニットバスが登場した後も、同個所への施工はしばらく続いたようだ。
この「スラブ下配管」は、浴室回りのトラブルに住戸単体で対処しきれない、という問題点をはらむ。例えば、水漏れが起きると下階に影響が及ぶが、トラブル回避のため浴室をリフォームしても、配管をスラブ下に残したままでは根本的解決にならない。しかし、浴室はあくまで『専有部』。そのため「住戸ごとに取り組むべき」とされ、配管位置の変更にまで目が向けられることはほとんどなかった。











