「地を掃(はら)う」 松岡英雄 新住まいのことわざ(54)
住宅新報 2011年2月22日 号 22面
地面を掃いたように何も残らない。すっかりなくなる。すっかりすたれてしまうことである。
トニーという愛称で人気のあった赤木圭一郎が、我が家の近くに撮影に来るというので学校を遅刻して見に行ったことがある。映画スターを直接見る機会の少ない地方の少年には、よほど刺激的な出来事だったらしく、今でもその朝の光景が鮮明に浮かんでくる。
しかし、それより衝撃的だったのはその翌年、61年2月21日、撮影所の中でゴーカートの運転操作を誤って倉庫に激突し、21歳の若さで帰らぬ人となったことだった。50年前、私が中学3年のときのことである。











