紙上ブログ不動産屋の独り言464 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 都合よく勘違いする入居者 周囲への〝注文〟は大きいが…
住宅新報 2018年8月14日 号 7面
私が大の苦手とする入居者がいる。某私大の講師で以前からクレームが多い。しかも内容が陰険で傲慢である。以前は、「部屋の前の駐車場に停めてある車が窓にくっ付いていて布団が干せない。管理会社が責任を取れ」と言ってきたので、「すぐに契約者に連絡するが、仕事の都合ですぐ移動できるかどうかは分からない」と伝えると、私に「謝れ」と言う。家の前はよく通るが、今までに一度も布団を干しているのを見たことはないのに、である。また、「2階の住人が飼っている犬の鳴き声がうるさいから何とかしろ」と言ってきた数カ月後には「うちも犬を飼いたいから承諾してくれ」と言ってきたりと、身勝手なのだ。
業者にも不評
極め付きは「トイレの便座が割れたので交換してほしい」と言ってきた。業者に行かせたら「あんなに汚いトイレは見たことがない。他の業者に頼んでくれ」と断られ、別の業者にも同様に断られたのだ。汚物なんかは見慣れているはずの業者が商売の話を断るのだからよほどのことだろう。その家には乳幼児もいるのに、どうしてそこまで不潔にしていられるのか不思議である。最近は家賃も遅れ始めていて、いつも私が立て替えて家主さんに送金しているありさま。そのせいか、おとなしくなってはいる。半月程度の遅れなら、このままでいてくれたほうが有り難いとも思える。






















