紙上ブログ 不動産屋の独り言 486 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 定休日に入った1本の電話 〝予想外の仕事〟に満足
住宅新報 2019年1月22日 号 7面
当社はめったに連休は取らず普段は1週間のうち水曜日だけ。その休日に家でくつろいでいると携帯が鳴った。会社に掛かってくる電話は休日でも携帯に転送している。それは小さな個人経営の店が大手に対抗するためにやむなくしていること。すぐに対応できなければ、管理を大手に奪われかねないから仕方ない。
依頼は滞納者
相手はLPガスの業者だった。「〇〇ハイツ201号室の入居者から『給湯器の具合が悪いから見てほしい』と電話があったのですが、その場合、修理や交換の費用は家主さんに請求してよろしいのでしょうか」との確認だった。もちろん、部屋に付帯している設備だから費用は家主さん負担になる。普通なら、「では私から家主さんに連絡しておきます」で済むのだが、この場合はそう簡単にはいかない。なぜならその入居者は家賃が遅れていて、私も1年程前に生活費を貸しているくらいで、まだ全額返済されていない。そういうこともあって、私には電話しづらく、業者に電話したのだろう。家主さんは人柄も良く、そういう費用を出し惜しみする人ではないが、滞納している家賃も「何かあったら最終的な責任は私が取りますから待って頂けないでしょうか」とお願いしている状況。それでいて「具合の悪い給湯器を何とかしてくれ」と言われたら気分は良くないと思う。























