紙上ブログ 不動産屋の独り言 490 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 まさにグッド・タイミング 生活保護受給者の部屋探し
住宅新報 2019年2月19日 号 7面
当社のウインドーには「立川市と武蔵村山市の生活保護受給者の部屋探しはしない」とハッキリ謳ってある。だが、どういう訳か生活保護のお客さんが後を絶たない。一つには、現在入居している受給者の人から「あそこに行けば親身になって探してくれるよ」と紹介されてくるようだ。中には、その経緯を知っている社会福祉協議会のスタッフが、協力店のリストを渡しながら「このリストには載っていないけれど、先に坂口有吉不動産に行ってみてください」と勧めているようだ。余計なことはしないでくれと言いたいが、来てしまったら追い返したりせず対応している。
不要家財を手配
先日、店から徒歩3分の自宅で昼食をとっていたら携帯が鳴った。電話に出ると、年配の男性で、「今、店の前にいるんだけど、いつ頃戻りますか」と聞く。長年の勘で、声の感じから「あ、生活保護の人だな」とすぐ分かった。15分ほどで店に戻り、話を聞くと、今はNPO法人の施設で寝泊まりしているとか。要はホームレスで、家財道具や電気製品など持っていない。役所から入居時に何がしかの手当は出るが、とてもではないが、必要なものを全部はそろえられない。そんな時、別の生活保護受給者の高齢女性が施設に入ることになり、家財と電気製品が不要となった。それで私が双方に連絡して無償で譲り受けられるよう話を付けた。まさにグッド・タイミングで、全員がウィンウィンになった。























