紙上ブログ 不動産屋の独り言 賃貸現場の喜怒哀楽 544 逃げを打つ連帯保証人(2) 「払いたくない」は通じない
住宅新報 2020年3月17日 号 6面
話の頃合いを見て、私が「今掛けているのは元奥さんの携帯電話からですよね」と言うと、少し言葉に詰まった後、Aさんは「そう」と認めた。電話口で女性のボソボソ言う声が聞こえるから、指示を出されているのは明白。彼は「兄貴がもう片付けたと言っているし、元女房が負担しなくてはならないものはないでしょう」と言うが、私はお兄さんから「部屋を片付けました」との連絡は受けていないし、鍵の返却も受けていない。いくら家主さんが「家賃は11月まででいい」と言ってくれていても、鍵の返却も立ち会いもなく「終わったこと」にはできない。第一、室内を見ていないのだから、本当に片付けているのかどうか分からない。
部屋は荒れて
翌日、自分の目で確かめようと隣町のアパートに行った。玄関前にはゴミが放置され、ドアの郵便受けのふたを上げて中の様子を見たら、まるでゴミ屋敷のようだ。これでは「片付けた」とは言えない。本人は几帳面な人だから、本人が暮らしていたときよりも荒れている。この記事を書いている時点では2月下旬だが、これでは鍵の引き渡しを終えるまで家賃を発生させて徴収しないと、家主に申し訳ない。























