紙上ブログ 不動産屋の独り言 551 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 人がいいにも程がある家主 再び 徹底した配慮、誰にでも等しく
住宅新報 2020年5月5日 号 6面
私も相当に面倒見がいいほうと思っているが、家主のAさんにはかなわない。普段は「ハートのない家主」を痛烈に書いている私だが、中にはこういう素敵な家主もいるという話だ。
入居者のため賃下げ
本来、家主がアパート経営をする理由は、老後の生活資金を確保するためや税金対策など。そのAさん、貸家を3軒とアパートを2棟、それに4世帯のテラスハウスを1棟所有していて、どの部屋も相場より家賃が安い。それでも、それぞれの入居者が更新のたびに「新家賃をどうするか」と確認すると、「少し下げましょうか」と答える。「あの部屋はお子さんが生まれたので、生活がきつくなっているでしょうから」や「みんな、この家賃を払うのは大変だろうから」と言う。しかし、そもそも入居者は「払える」と判断して申し込みを入れているのだ。後で苦しくなっても向こうの事情でしかない。























