「ワンリノ」加盟 キズナファクトリー稲垣社長 「工事中成約が決まる」 ブランド強化、販路開拓に意欲
住宅新報 2021年3月9日 号 10面

キズナファクトリーの稲垣紀人社長
21年1月に8期目を迎えたキズナファクトリーは、不動産仲介、買取再販、経理アウトソーシングの3事業を展開する。中でも主力は18年に稼働した買取再販事業。当初は戸建てを対象としたが、仕入れを含めた事業の再現性に課題を感じたという。「買い取りから再販物件の決済まで事業期間は10カ月を超えた。工事会社が毎回変わるため、完成確認や手直し工事の遅れなどプロジェクト融資の期間ギリギリになるリスクがあった」(稲垣社長)。更に19年以降に横行した住宅ローン利用の不動産投資の影響で、これまで付き合いのあった金融機関から融資が得られなくなるという窮地に追い込まれた。
そんな折、「ワンリノ」を知った。仲介事業部を持つキズナファクトリーでは、売却の専任を取るためにゼロ円でホームステージングを実施する「ゼロステ」を展開してきた。この仲介サービスを契機に仲介会社として定期的に物件を購入していたのがエフステージ。20年2月の「ワンリノ」加盟により、東京23区を中心としたマンションリノベーションへ転換を図った。
稲垣社長は「ワンリノ」加盟の成果として、(1)仕入れ、(2)事業回転の考え方、(3)資金面での安定を挙げる。営業支援システムを含め、研修を通した仕入れの考え方を習得すると共に、実際に事業回転率も改善。加盟した20年の仕入れ件数5件のうち、成約した3件は工事期間中の成約だった。「一般的に事業回転期間が6~8カ月のところ、ワンリノは平均4カ月。他の現場で内見可能な『アライズ』ブランドが豊富な点が強み」とした上で、「借り入れ可能な金融機関も広がった。事業成長が着実に実現できる」とほほ笑む。今期は販売計画20件の達成に向け、仕入れ営業担当者を2名体制に増員した。今後の人員強化や仕入れ網の拡大によって、25年には年間110件の販売を目指す。























