紙上ブログ不動産屋の独り言606 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 信用できないのは客か営業マンか 審査の緩い保証会社問われ
住宅新報 2021年6月8日 号 6面
当社管理の家賃2万5000円のアパートに同業者から問い合わせが入ったのだが、いきなり「審査の緩い保証会社を知りませんかねえ」と聞く。ということは、客付け業者が「客の属性が悪い」と思っている、と分かる。私が「過去に自己破産とかしているのですか?」と聞くと、「そういうワケではありませんが」と要領を得ない返事。更に「おたくはどこの保証会社を使っていますか?」と聞く。営業マンは何か「保証会社から断られるような事実」を知っていて隠しているのがミエミエである。こちらとしては保証会社の審査さえ通れば家主の了解はいただけるのだが、後で家賃以外でトラブルが起きても困る。
準備がよすぎる
営業マンは、「物件を見た後で申し込む、となったら直接本人をおたくに連れていきますので」と言う。物件を案内してもらうと申し込みが入ることに。保証会社の審査に必要な本人確認の書類も用意してきて、準備がいい。ますます怪しい。実際に会ってみると、悪い感じの男性ではない。郊外に部屋を借りて奥さんと子供とで生活しているが、仕事で遅くなると終電に間に合わないから「寝られるだけでいい」から安い部屋を探していた、とのこと。会ってみると、そんなに悪い印象はないのだが、どこか引っ掛かるものがある。穏やかな印象の裏側で何かを隠しているような、そんな気がしてならないのだ。最初の営業マンの言葉が引っ掛かっているから、かもしれないが、何か怖い感じがする。























