紙上ブログ不動産屋の独り言622 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 記事で紹介した老婦人その後 敬愛していた姉のもとへ
住宅新報 2021年10月5日 号 6面
こちらのコラム(「他社なら断ったであろう依頼」8月31日号)で紹介していた老婦人が亡くなった。確かに痩せてきてはいたし、食も細くなってはいたが、当面は急に亡くなることはないだろうと、包括支援センターの担当者も家主も私も思っていたのだが、亡くなるときはあっけないもの。亡くなった翌日の朝、包括支援センターの担当者から電話があり、「昨日お亡くなりになりました」とのこと。生前、葬儀屋と司法書士に依頼して、自分の死後「何をどう片付けるか」指示を出していたようで、その中には毎日の生存確認も含まれていた。葬儀屋から毎日決まった時間に電話をし、電話に出たなら「生きている」と確認する原始的な方法で。
定期電話に応答なく
ある日、葬儀屋が電話をすると出なくて、合鍵を持っているので駆け付けて中に入ると、布団とは別の場所に倒れていて、その時はまだ存命で、本人は「大丈夫」と言っていて、翌々日に電話をしたら出ず、やはり駆け付けると息はあったが、応答がなく、いつも往診に来てもらっている主治医を呼んで、その数時間後に主治医や葬儀屋の目の前で息を引き取ったようだ。幸い主治医がいたことで死亡診断書もすぐに発行してもらえたので警察を呼ばずに済んだ。遺体は葬儀屋に運ばれ、荼毘(だび)に付すまでの10日間、預かってもらえることになった。























