紙上ブログ不動産屋の独り言629 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 ある入居者の孤独死に見る人間模様 家主は高齢、誰と相談すべきか
住宅新報 2021年11月23日 号 6面
隣町にある1Kのアパートに住んでいた男性が孤独死をした。後で分かったことだが、亡くなったのはその3カ月ほど前のこと。アパートの家主は現在99歳で施設に入っていて、65歳の娘さん(次女)がそれまで世話をしていたのだが、半年ほど前、私に電話があり、「実は私はがんで、既に転移しています。もう手術はできないということですが、これから入院しますので、後のことは姉と相談して進めてください」と言って、長女の連絡先を教えてくれた。
保険金は下りたが
治療の邪魔になるといけないので私のほうからは電話をすることは控えていて、必要な連絡はメールで行っていたが、入院中に何度か電話をもらい、入居者の滞納家賃の取り立ての打ち合わせなどをしていた。しばらくして長女から「妹が昨日亡くなりました」と連絡があった。亡くなる3日前まで私と電話で打ち合わせをしていたのだが、亡くなるときはあっけない。























