新刊紹介 『信託活用Q&A』 協同組合親愛トラスト編著
住宅新報 2022年1月4日 号 7面

家族信託(民事信託)に対する注目度が不動産業界で高まる中、本書は「親愛信託」という新しい名称を使って「信託の真髄」を分かりやすく語る。フランスやドイツの法制度を模して作られた我が国の民法と、中世イギリスで生まれ、20世紀のアメリカで大きく発展した信託制度とはその思想が根本的に異なっている。例えば我が国の民法では相続人を法律が勝手に定めているが、契約自由の原則から言えば、当事者間の信任関係に基づき、「何でもできてもいい」はずである。実は信託契約の本質がそこにある。
本書は一般の人でも取っ付きやすいように76項目のQ&A形式で編纂(へんさん)されている。「専門的なことを分かりやすく書くことが一番難しい」とはよく言われることだが、本書は「よくぞここまで深い問題を分かりやすく解き明かしてくれた」という読後感を抱かせてくれる。























