紙上ブログ不動産屋の独り言648 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 神様仏様から泥棒に降格した話 3 盗みの疑惑をかけられ
住宅新報 2022年4月12日 号 6面
私としてはどちらにとっても悪くない妥協案だと思って入居者である老婦人に連絡すると、老婦人は「家賃が遅れたことはありません。いつもちゃんと振り込んでいますよ」と言う。家主の長女は家賃の振り込み通帳を母親から預かっているから、振り込んでいるなら記載されているはずだが、一切記録がない、とのこと。それで老婦人に「振り込んでいる、ということなら、振込票であるとか、通帳の記載があるでしょうから、コピーを取って送ってください」と伝えたのが2カ月ほど前の話。途中で2度ほど催促をしたが送ってくることはなかったが、ある日、老婦人から電話が入った。「今日発送しました」ということかと思ったら、まるで違っていた。
一方的な電話
電話に出ると、いきなりこう言う。「そちら様が盗ったものを返してもらわないと家賃が払えません。警察や弁護士に相談していますから、後は警察と話してください。では、ごめんください」と一方的に電話を切ろうとする。私が「何か盗ったって、どういうこと?」と聞くと、「とにかく盗ったものを返してくれないと家賃が払えません。もう話すことはありませんから」と電話と切られてしまった。向こうの言い方だと、昨年7月から家賃を払っていないことは認めたことになるけど、家賃が払えないのは私のせい、ということになる。「なんで?」 である。























