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プレミアム会員限定紙上ブログ不動産屋の独り言650 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 保証会社が通っても断りたい客 文字には人柄が現れる

住宅新報 2022年4月26日 号 6面

連載: 不動産屋の独り言 〜賃貸現場の喜怒哀楽〜

売買・賃貸仲介

 当社で入居者募集をしていた貸家に申し込みが入った。長く空いていて家主も焦っていたし、契約したいのはヤマヤマだったが、ファクスで送られてきた申込書を見た瞬間、断りたいと思った。本人の自筆であろう申込書の字は、汚い字の例えとしてよく使われる「ミミズがはったような字」で、本人以外が読み取るのは困難だと思えるほど。私が知る限り過去最悪の字の汚さだった。私も悪筆なので、字の汚さだけを問題にしているのではない。もし、「自分は字が汚い」と自覚しているなら、丁寧に書いてほしい。書かれた字は汚くても、「丁寧に書いた字かどうか」は私にも分かる。そこに申し込み者の人柄がよく現れていると思う。

転居理由は「手狭」

 貸家を住居用ではなく事務所として使いたいとのことで、それは問題ないのだが、転居理由の欄に「今の事務所が手狭になって道具などが入りきらなくなったから」とあって、あんな字を書いているようでは使い方も雑だろうな、と思ってしまう。道具や資材を整頓して収納してくれるとはとても思えない。従業員もいて、キレイに使ってくれるかもしれないのだが、入れてみて、後で「やっぱり断ればよかった」と後悔したくない。第一、家主も今回の募集の前に相当なお金を掛けてリフォームしているのだから。

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