紙上ブログ不動産屋の独り言662 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 更新料の扱いに差あり 他社管理の大家から相談
住宅新報 2022年7月19日 号 6面
同じ家主がA市とB市にアパートを持っていて、A市のアパートは当社で、B市のアパートは地元の業者に管理を依頼している。以前に「あちらのアパートもオタクで管理してもらえませんか?」と言われたことがあるが、向こうの業者は一人営業の当社と違い、従業員もいるし歴史もある。それで、「ありがたいことですが、なるべくなら地元の業者に管理を依頼したほうがよいと思いますよ。何か困ったことがありましたらいつでも相談に乗らせて頂きますので」と辞退した。そのまま数年を経過したのだが、忘れた頃に家主から電話があった。
30年間一度も
「A市のほうは更新料を坂口さんの会社と半分ずつ分けさせて頂いて、いつもすぐに振り込んでくださるのですが、向こう(B市)は更新料を入居者から頂いているのに、最初から30年も、うちには一切振り込まれません。そういうやり方もあるのでしょうか? あまり細かいことは言いたくないのですが、なんとなくスッキリしませんし、税理士さんも不思議に思っていて…」とのこと。それはデリケートな問題である。その家主はちゃんと理解してくれるだろうけど、一つ間違えば「同業者の悪口を言っている」ようにも受け取られかねない。なので、言葉を選びながらこう話した。「更新料というものは管理会社が入居者から受け取りますが、更新料の意味から考えれば、本来は家主さんに支払われるものです。ただし、それだと管理会社の収入にはなりませんので事務手数料という名目で私どもが半分頂いております。全額が事務手数料、というのは拡大解釈になるかと思いますね。管理会社はあくまで家主さんの代理で更新料を預かり、その中から事務手数料を頂く、という考え方が一般的で、ほとんどの管理会社はそうしているかと思います」と伝えた。























