紙上ブログ不動産屋の独り言668 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 新たなトラブルの予感 建て替え予定物件を又貸し
住宅新報 2022年9月6日 号 6面

うちの隣の珈琲豆焙煎所、反対側の隣の店舗の店主から「焙煎の煙で呼吸困難になりそう」とクレームを付けられ困っていたが、ワンブロック先にオープンしたレストランのオーナーから「うちで焙煎して、うちの店の店頭で珈琲豆を販売すればいい、家賃はいらないから」と言われ、喜んで焙煎と販売をレストランに移し、今までの店舗は知人のパスタ屋に1万円で又貸ししている。又貸しではあるが、私も家主も目をつぶっている。
店舗はパスタ屋に
隣の店舗は近々建て替えになることから、立ち退き料等は一切払わない条件で賃料1万円で貸していて、又貸ししていても在庫の豆などを置くスペースを確保する必要があって自分も使っている。珈琲豆焙煎所の主は家賃を1円も払わずに2つのスペースを確保して営業できることになった。それはいいのだが、私が隣の店舗のドアを見ると、矢印付きで「本店はこの先」と貼り紙がしてあった。パスタを売っている青年に「あっちが本店って、場所をタダで借りているのに本店はないものだよね。レストランのオーナーが見たら気分を害するかもしれないよ」と伝えると笑っていた。レストランでは焙煎はさせてくれても、売り上げとしては以前の(うちの隣の)店舗のほうが人目に付くし入りやすいから、あまり売れなくて焦っているのかも。ただ数日後、ドアを見たら貼り紙が剝がしてあったので安堵した。























