紙上ブログ不動産屋の独り言681 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 駐車場を1カ月だけ借りたい 同業2社の対応が両極端
住宅新報 2022年12月6日 号 6面

某住宅メーカーのリフォーム部門の責任者から電話が入った。「〇町3-4-1の住宅で、近く塗装工事をするのですが、そこから徒歩10分くらいまでで1カ月だけ短期で貸してくれる駐車場はありませんでしょうか」と言う。どうやら、リフォーム部の車でなく施主の車を工事期間だけ避難させたいようだ。責任者も心当たりの不動産屋に片っ端から当たったが、貸室でなく駐車場なのに「短期はお断り」と、ことごとく断られてしまって途方に暮れているとか。それで、以前に当社管理のアパートの外装工事をしていたことから私にも声が掛かった。
最低でも半年
「大丈夫ですよ、駐車場の管理を多くしていて親しくしている同業者もいるのでなんとかなりますよ」と言って、心当たりの業者に問い合わせると、「ああ、短期でも構わないよ」とのこと。話を進めていくと、私が最初に「1カ月の短期」だと言ってあったのに「最低でも半年は借りてくれないとオーナーさんの利益が出ないから駄目だよ」と言う。ナニそれ?、である。その「最低でも半年」と言う理由があきれたものであった。「うちは仲介料以外にオーナーさんから1カ月分をバックしてもらうから、1カ月しか借りないならオーナーさんには一銭も入らないから駄目」と言うのだ。「うちは最初からこの件では手数料は放棄していて、オタクが手数料は取ってもらっていいのだから、欲をかかないでバックを求めなければいいだけの話。空けておくより賃料だけでも入ったほうが貸主も喜ぶでしょうに」と言うと、「そんなんじゃ面白くないからやらないよ」と。そんな業者だったかなあ、となんだか悲しくなった。























