外断熱工法に再脚光 老朽マンションの長寿化策で 性能アップ、第4の選択肢
住宅新報 2023年2月28日 号 7面
築年数の経ったマンションの長寿命化策として、外断熱工法が再脚光され始めた。建築物を外側から断熱材ですっぽりと覆うため、1年を通じて室内の温度変化が小さくなり、冷暖房費が少なくて済む。また、躯体コンクリートの傷みが抑えられ、建物の長寿命化にも役立つ。一時期、新築マンションで採用されていた工法だが、室内側からの内断熱が一般的な日本では、コスト高などがネックとなり普及には至っていない。ただ、ここにきて環境負荷低減や省エネ促進の観点から、改めて注目を集めている。特に老朽マンション対策においては、大規模修繕、建て替え、敷地売却という3つの選択肢しかなかったが、「外断熱化を含む大規模修繕」が「第4の選択肢」として登場してきた。
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NPO法人日本外断熱協会(東京都港区)によると、「近年、マンションの大規模修繕時に外断熱を導入するケースが増えてきた」と言う。例えば、東京都多摩市の「エステート貝取―2」(築40年、14棟・293戸)では昨年、3回目の大規模修繕の際に、外断熱改修を実施した。当初予定していたのは外壁塗装と屋上防水、給排水管の更新だったが、そこにサッシと玄関扉の交換、外断熱を追加した。管理組合をサポートした金子勲一級建築士事務所の金子勲氏によると、「実行できたのは国や自治体の補助金の存在が大きい」と話す。大規模修繕のタイミングと合わせたとしても管理組合(区分所有者)の多くは、断熱性能向上のための費用負担増は受け入れにくい。現状の断熱性能でこれまで暮らしてこれたからだ。
























