紙上ブログ不動産屋の独り言693 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 同じアパート住人の気付きは大切 高齢単身者の玄関に新聞散乱
住宅新報 2023年3月7日 号 6面

隣町のアパートの202号室に住む独身男性のKさんから電話があった。「下の端の部屋のおじいちゃん、最近はゴミを出している姿を見なくて、様子を見に行ったら、玄関の前に1月9日の新聞から散らかっていて、普段は几帳面な人なので何かあったのかな、と心配なんですが」とのこと。その部屋の住人は昨年奥様を亡くされて一人暮らし。当時は憔悴しきっていて、最近になってようやく気力を取り戻していた矢先のこと。それは怖い。
家主が見に行くと
それでKさんに「申し訳ないけどチャイムを押したりノックしてみてもらえませんか?。反応がなければ中に入って確認する必要がありますので」とお願いすると、快く『いいですよ』と引き受けてくれた。すぐに電話があって「反応がないですね」とのこと。それだと、旅行とかでなければ部屋の中で意識を失って倒れていたり、最悪の場合は亡くなっているかもしれない。幸い隣の敷地に家主さんが住んでいるし、合い鍵も持っているので中を確認していただくことになった。そうは言っても家主さんは女性で、今までに体験したことがないことなのでKさんに一緒に中に入ってもらうことにした。ただし、ドアを開けて鼻を突くような酸っぱい臭いがしたなら奥には入らずに外に出て警察に連絡して警察官に来てもらい、警察官が第一発見者になるようにしなければならない。そういう臭いがなかったので、部屋とトイレと浴室まで見てもらったが本人はいなかった。























