不動産学の魅力 明海大学 不動産学部 第6回 大学生の金融リテラシー 金融・資産形成教育を深化
住宅新報 2024年6月18日 号 7面
「博士」の学位を目指し社会人大学院生として、不動産を活用した老後生活の安定に関する研究を行っている。人生の三大支出の中でも老後資金対策は、日本人共通の課題であることは言うまでもない。少子高齢化により十分な公的年金の受給が期待できない中、我々は自助努力による資産形成の必要性が問われている。そのため、住宅の購入経験が金融リテラシーの向上に貢献し、不動産を活用した資産形成が研究テーマである。
今回、明海大学不動産学部の学生146名を対象に5つの質問から構成される「金融リテラシー・クイズ」を実施した。各質問は、問(1)(家計管理)、問(2)(生活管理)、問(3)・問(4)(金融知識)、問(5)(外部知見)から構成される。金融公報中央委員会がホームページ「知るぽると」に掲載、金融リテラシーの状況を把握できるようにしている。調査対象の不動産学部生に同様のクイズを解答させ、その結果を表1・表2に示す。
不動産学部生の平均点は63.7点と全国平均50.6%を上回った。年代別18~29歳の平均点38.1点と比較しても大きく上回る結果だった(表1)。また、表2に示すように、問(1)~問(4)で不動産学部生の各質問の正答率が全国平均を上回る結果だった。しかしながら、質問(5)(外部知見/消費者保護制度の知識を問う質問)のみが、3年生52.2%、2年生58.0%と全国平均70.8%と比較し下回った。このことは金融トラブルを経験した学生が少ないなど、実社会での経験の頻度が低いことが影響していると考える。























