不動産学の魅力 複合商業施設「東京ミズマチ」 魅力的な場所づくりのポイント 明海大学 不動産学部 第48回
住宅新報 2025年4月22日 号 7面
私の地元にある「東京ミズマチ」は、2020年にオープンした東京スカイツリーと隅田川の間にある東武鉄道高架下の複合商業施設だ。
高架下の土地は東武鉄道が保有しており、元々は倉庫として使われていた。当時は治安が悪く、人のいない薄暗い空間だった。今では大きく雰囲気が変わり、センスの良い店が立ち並ぶ、多くの人で賑わう空間になっている。リニューアルした隅田公園とは北側で、親水テラスが整備された北十間川とは南側で接しているが、それらと空間が連続するようにうまくデザインされている。そのため、緑と水辺の豊かさが感じられる開かれた明るい空間が実現した。この劇的な変化を目の当たりにした私は、この開発に強い関心を持つようになった。調べていくと開発を支える2つのポイントがあることが分かった。
1つ目は、高架下ビジネスの増加。高架下は暗い、治安が悪い、使い道がないというイメージがあった。しかし、開発可能な敷地の減少と、遮音性に優れた建築素材の発達が高架下ビジネスを増加させた。























