不動産学の魅力 明海大学 不動産学部 第70回 シティホテルの経営と資産価値 高級感と親しみのバランス鍵に
住宅新報 2025年10月7日 号 7面
オリエンタルホテル東京ベイの外観は、都会的でありながら温かみのある印象を受けた。シンプルで落ち着いたデザインは、ビジネス利用者にも家族連れにも配慮されたもので、駅直結というアクセスの良さと相まって、非常に実用性の高い外観であると感じた。一方で、高級感という点では控え目で、外観からもう少し「非日常感」やラグジュアリーさが演出されてもよいのではないかと感じた。
ホテルの内装は、客室・料飲・テナントに統一感があって、落ち着いた雰囲気が好印象だ。特にファミリー層への配慮が随所に見られ、使い勝手の良い空間設計となっている。ただし、ラウンジ付近のチャペルについては、特別感や厳かな雰囲気があまり感じられないのが少し残念であった。もう少し内装に高級感を出す工夫があれば、より印象的な空間になるのではないかと思う。
本運営管理部マネージャーへのヒアリングを通じて印象的だったのは、ターゲット層に合わせた戦略的な運営である。ディズニーリゾートの利用客を意識し、ファミリー向けに「ベビーズスイート」や「キディスイート」を設けている点は、非常に有効な差別化戦略だと感じた。チェックイン・アウト時の混雑を避ける工夫や多言語対応も、顧客満足度の向上には貢献していると思う。 一方で、「ウェルカムラウンジ」が全ての宿泊者に提供されている点については、やや疑問が残る。客室の価格帯に応じてサービスレベルを段階的に設定することで、高価格帯の顧客よりも特別感を提供できて、ブランディング強化につなげる余地がある。また、ウェディング組数は安定であるが、年々1組に対しての来場者数は減ってきているとのコメントには納得できる。少子高齢化のもと、ウェディング業界では、共通にみられる傾向だ。























