第82回 不動産学の魅力 明海大学 不動産学部 抵当権の抱える問題点について 社会的再建支援の仕組み検討を
住宅新報 2026年1月6日 号 7面
これまで私が不動産学を学んできた中で、最も気になっていることがある。それは、不動産に設定される抵当権という権利(担保物権)である。今回は、その有用性や問題点について考えてみたい。
そもそも、私が抵当権について関心を持つようになったのには、次のようなきっかけからである。私の知人が住んでいる家に抵当権が設定されているのだが、知人の家族が抵当権に関する知識を持っていないがゆえに、何か問題が生じるのではないかと不安そうにしているのを知ったというものである。私自身も、不動産学部の授業等で、抵当権について学んでいなければ、同じような不安を感じていたかもしれない。
抵当権という仕組みは、不動産を担保として債権者が貸付金などの返済を確保するための重要な制度であり、金融取引の円滑化に大きく寄与している。有用な点も多く、例えば、質権とは違い、債務者側は目的の建物を占有し、住み続けることができる。他方、債権者側は建物の管理をするというリスクを負わなくていいというメリットがある。























