不動産学の魅力 明海大学 不動産学部 第99回 ドローンによる測量と不動産の可能性 空き家や周辺環境の客観的な把握に
住宅新報 2026年5月12日 号 7面
私は高校在学中に測量士補の資格取得のために勉強したことから測量に興味を持った。高校の授業で、4人組でグランドの周囲を測量した際には3~4時間かかり時間と労力がかかることを実感した。更に、森での測量は傾斜が急で転倒することもあり、作業の大変さと危険性を感じた。
近年では、測量業者が20年連続減少しており、人手不足が深刻になっている。そのため、人の手に頼った測量や調査には限界が生じている。山林など危険な場所での測量作業では実際に滑落して死亡する事故も発生しており、安全対策の重要性が高まっている。また、崩落の危険がある空き家や災害による被害増加など、従来の方法では対応が難しい場面も増えている。
こうした課題に対して、無人航空機(ドローン)を活用することで、業務の効率化と安全の向上、更に人手不足の解消が期待できる。例えば、土地の形状や高低差を短時間で正確に把握でき、取得したデータをもとに3Dモデルを作成することで、より視覚的に建物や土地の状況を把握することができるようになる。また、危険な建物に立ち入ることなく、外観や屋根の状態を確認できる。災害時には上空から被害状況を記録することで建物への被害を安全かつ正確に記録することで不動産の復旧や価値評価の判断にも役立てることができる。























