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HEMSで生活利便向上 西新宿に定借タワー竣工 三井不レジ

 三井不動産レジデンシャルが東京都新宿区西新宿で、1100年以上の歴史を持つ成子天神社との一体再整備として開発を進めていた、約70年の定期借地権付きタワーマンション「パークタワー西新宿エムズポート(総戸数179戸)」が竣工した。同社と東芝が共同構築したHEMS(ホームエネルギーマネジメントシステム)活用の「居住満足度向上サービス」を初導入したマンション。12月11日、報道陣に公開された。

 新たな居住満足度向上サービスは、HEMSと三井不動産グループが供給する住宅居住者向けのサービス「三井のすまいLOOP」を連携させることで構築した。

 HEMSが使用電力データを基に、各家庭のライフスタイルを分析。そのうえで、「三井のすまいLOOP」が持つ、三井不動産グループの商業施設やパートナー企業などの400種類以上のサービスの中からライフスタイルに合った優待サービスを提供する。例えば、キッチンの電力使用量が少ない家庭の場合、外食が多いライフスタイルと分析したうえで、マンション周辺のレストランの優待を発行するといったイメージだ。

 この仕組みは、夏や冬の電力需給ピーク時の外出による節電を促すためのシステムとしても活用する。ピーク前日に、翌日の節電要請に加えて、ピーク時に利用できる商業施設の優待などを発行する。また、要請に応えて節電した場合は、1キロワット時当たり20円、翌月以降の電気代を削減する。節電要請は年間30日間・1日当たり2.5時間程度行われる予定だ。

 同マンションは新宿区西新宿8の14の27に立地。地上27階地下2階建て。全179戸は完売済み。価格帯は2790万~6700万円だった。購入者からは、定期借地権による価格の割安感や立地が評価されたほか、エネルギーマネジメントシステムへの評価も高かったという。