一建設、自社開発の耐力壁「HW5.0Σ」本格導入 東京23区の3階建て住宅中心に

一建設は、壁倍率6.3を実現する自社開発の耐力壁「HW5.0Σ(エイチダブリュー5.0シグマ)」を、6月から本格導入した。5月25日に同技術の特許を取得しており、東京23区をはじめ都市部で需要が高まる3階建て戸建て住宅や集合住宅を中心に採用を進める。
同製品は、木製筋交いを用いた壁倍率5.0超の耐力壁として初めて大臣認定を取得した同社独自技術。高耐力、高靭性、高剛性を備えながら、住宅設計の自由度向上と低コスト化を両立する点を特徴とする。都市部の狭小敷地では、居住空間の確保と高い耐震性能の両立が課題となっており、同社はこうした課題の解決を目指して開発を進めてきた。
「HW5.0Σ」は、一般的な木製筋交い耐力壁では難しかった小開口や壁体内収納、設備配管ルートの確保などに対応できる。特許を取得した中央金物の接合方法により、筋交い材や柱への損傷を抑え、高い耐震性能を確保する。木製斜材には国産材のLVL規格品を採用し、品質の安定化を図るとともに、木材使用量を抑えることでコスト低減にもつなげる。
同社は2025年10月、東京都板橋区の3階建て分譲戸建て住宅で同製品を初公開し、実証・検証を進めてきた。今後は使用する建物の範囲を広げるほか、連携開発先からの一般販売などを通じ、一建設以外の住宅事業者への普及も進める方針だ。

















